『榛名山攻略!!』(11月23日の日記)
2003年11月22日今から一ヶ月ほど前、エミーズのメンバーは榛名山へと旅行へ行った。これは、我々エミーズのメンバーが体験した、汗と涙の記録である・・・。
その日の朝、僕は駅前のロータリーにたたずんでいた。集合場所はK市のH駅。僕の家はT市のS駅に近い。皆の家から遠いと、こういうときは不便でしょうがない。
待ち合わせ時刻から10分ほど遅れて、エミーズの公用車・エルグランド(モーターマンから接収済み)が到着した。上出来である♪いつもなら10分以上はゆうに遅れるのに!!僕は、エルグランドに搭乗し、メンバーを確認する・・・。
1.モーターマン(運転手)
2.トド(後部座席)
3.タコ(助手?)
4.なし
はて?
今日は4人いるはずでは?
ポストマンは講義があるから来られないと聞いていたけど、肝心(?)の『ヒメ』がいない。『ヒメ』はエミーズの総帥である。その存在感は強烈で、仮に、ヒメを交えてファミレスで食事をしようものなら、その声は店内に響き渡るであろう。生まれながらに女王の資質をもつ、稀有なヒトである。
ヒメの不在の理由をトドさんに聞いてみると、どうやら彼女は風邪を引いたらしい。ヒト一倍存在感が強いヒメがいないと、車内はとてもさびしく感じる。車内は、いつになく静かな雰囲気であった。
高速に乗って程なくして、一行はサービスエリアに立ち寄って朝食をとったが、以後の行程は非常にスムーズに進んだ。僕達は10時そこそこに榛名湖に着いてしまった。
榛名湖。どうやらカルデラ湖であるらしい。つまり、榛名山は火山ということか。そして榛名富士。ホントに富士山のような形をしている・・・。
標高が高いだけのことはあって、車を降りると空気はとても冷たい。我々はとりあえず車を止め、観光案内所で情報収集。その後、榛名湖周辺を散歩してみた。
湖に沿って歩くと、お土産屋の前に差し掛かるたびに、店番のオバサンが外に出てくる。
おばさんA「こんにちわ〜。ボート乗りませんかぁ〜。」
おばさんB「ボートはいかがですか、ボートは。楽しいですよ〜。」
僕達はニコニコと適当にごまかしながら、おばさんの前を通り過ぎる。
別に、ボートに乗るのはいい。しかし、二人ずつ分かれてボートに乗るとなると・・・。トド&タコ、くりす&モーターマンの組み合わせになってしまう!!なにが楽しくて男同士でボートに乗るものか!!しかも、モーターマンは既婚である。(別に未婚なら良いわけではないけどね)
僕は以前、福島の五色沼で、ポストマンと一緒にボートに乗ったことがある。他のメンバーは男女の組み合わせで、僕達だけが男同士であった。しかもその日は偶然にも、僕とモーターマンは同じデザインで色違いのシャツを着ていた・・・。ああいう思いは二度とごめんである。
さて、過去の悪しき思い出を頭の隅においやり、僕らは行動プランを練った。そして、「とりあえず、榛名富士に登ろう!」ということになった。
榛名富士にはロープウェイがある。
約3分で山頂だそうだ。
しか〜し!!
ロープウェイなどを使ったら、エミーズの名が廃る。我々は山頂まで登山道を使って、自らの足で榛名富士を登ることになった。
だが、それは辛く、厳しい行軍の始まりであった・・・。
案内書には注意書きがしてあった。「榛名富士山頂への登山道は整備がされていません。ご注意ください。」
(整備など必要ない)
僕はそう考えていた。
でも、今は「もうちょっと整備してくれてもいいのに・・・」と思っている。そして、登山道を登りながら、僕達は自分達の服装を恥じていた・・・。
登山道というより、登山道とケモノ道の中間くらいの道であった。そして、足元には紅葉を終えた葉が積もり、露を含んだ葉や土は僕らの歩みを不安定なものにした。
登山道は、どうやら大きな波を描きながら山頂まで続いているようだ。しかし、それでも道は険しく、油断はまったくできなかった。
時折、山道を下る人達とすれ違う。
すれ違う人達は皆、いかにも「ハイキング!」という格好をしている。つまり、チェックのネルシャツに帽子、トレッキングシューズにステッキといういでたちである。一方、僕の格好はというと・・・履きなれたスニーカーにジーンズ、Tシャツの上にパーカーを羽織り、マフラーを巻いている。普通に街中を歩くスタイルである。他のメンバーも同じような格好だ。
一行は幾度となく、すれ違う人達からの「トレッキングを舐めるなよ!」という視線を浴びながら、それでも山頂を目指して歩き続けた。
中腹に差し掛かった頃だろうか。
僕達よりも一層、山に不釣合いな服装をした人達が現れた。おそらく、父・母・娘×2であろう4人組で、娘の方は白く長いダウンコートなんかを着ている!!また、母親の方は、娘と手をつなぎながら、おっかなびっくり道を下っている。そして、母親の顔には「こんなことなら登山道を下るんじゃなかった!!」という表情がアリアリと浮かんでいる(笑)
やはり、ムリは禁物である。
結局、僕達は36分の時間をかけて、榛名富士の山頂に到着した。
(つづく?)
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