『新潟へ・・・(その三)』10月12日(日)
2003年10月30日キッチンに立った僕は一体何に驚愕を覚えたのか?
それはキッチンが「これでもか!!」というくらい整頓されていたからである。具体的に説明しよう。なべやフライパンが整理整頓されているのは、まぁ普通である。また、小麦粉やパン粉が個々にビニールに包まれ、且つプラスティックのパックに収納されているのはなかなかのものである。しかし、シルバーやフライ返しなどが引き出しに整然と並んでいるキッチンを、僕は初めて見た!!
さらに、冷蔵庫とシンク、バーナーの動線は完璧であり、ごみの分別もなされていた・・・。
りょう君の奥さん・ミカさんはかなりのツワモノである。
キッチンを拝借し料理を作っていた僕は、10分後にはまるで自分ちのキッチンを使っているような錯覚に陥っていた・・・。
りょう君・・・。
あなたは果報者です。
ここまで「できる!」奥さんはそうは居ませんぞ。
それはそうとミカさん。
キッチン汚してすいません。
作るだけ作って、ほとんど後片付けをしなかったような・・・。
まぁ、そういうわけで、途中から合流したともさんを入れた僕達4人は、飲み食いしながら歓談したのでした。
さて、歓談がひと段落した頃、僕は猛烈な眠気に襲われました。それはそうだ。前日2時間くらいしか寝ていないもん。
そのとき!!
りょう君が取り出した物が、『結婚式ビデオ』と『披露宴ビデオ』である。もちろん、新婚ホヤホヤのりょう君&ミカさんが映ったビデオである。
僕らはそのビデオを鑑賞し、1年以上前の記憶を再認識したのでした。
そのビデオのなかで、僕はどうしても見たくない場面がありました。それは「友人代表スピーチ」です。
自分が映っている映像なんて、見るもんじゃありません。ましてスピーチなんて・・・。
「早送りしよ!!」
そんな僕の声は、当然黙殺されました。
僕は画面の中央から目をそむけつつ、目の端でかろうじて自分の映像を捉えていました。そして、僕は僕が話したかつてのスピーチを聞く・・・。
(うわ〜、こんなしゃべり方して!!早口でなに言ってるか分からないよ!それに何だあの仕草は!キザったらしい!!絶対友達にしたくないな。)
1年半前の自分を見た、自分の感想である。この思いは今後、自分が同じ轍を踏まないことでいかしていきたい・・・。
さて、過去の自分の姿を見て意気消沈した僕を救ってくれたのが、アッフー&ホッシーが披露宴で行った余興である。ちょうど、僕のスピーチの後に余興が始まったので、僕は残念ながら(幸いにも)余興には参加しなかったのです。その余興とは・・・・。
『カッパ&サルのタイツで「ライオンハート」熱唱!!』です。
しかも、タイツに合わせる靴が無かったため、革靴でステージに上がったのでした。このタイツを持ってきたホッシーは、実はタイツを4着用意してきたのでした。そのうち一着は僕の分だった・・・・。僕のスピーチと余興が連続して行われたため僕は着替える余裕が無く、結果として余興には参加しなかったけど、それはやはり幸いだったのだろう。
映像を見ていると、始めはなんとなく照れながら歌っていたホッシー&アッフーは、曲が進んでいくにつれて次第に熱唱モードに移行。後半は実にキモチよさそうに歌っていたのでした。
さらに、余興は歌だけでは終わらなかった!!
歌を歌い終えたホッシーは、
「りょう君とミカさんのラブラブぶりを表現します!!」
と宣言し、アッフーと共に、体で『炎』の文字を作ってぴょんぴょん飛び跳ねていたのでした。
さすがにホッシーである!
たとえ双子のパパになっても、そのセンスは短大時代から変わっていない!!寒くは無かったが、ちょっと涼しかった気がする。
こうして夜は更けていき、翌日仕事のともさんは夜のうちに自宅へと帰り、僕も貸してもらった部屋で熟睡させてもらいました。
翌日。
新潟は雨でした。それもかなり激しい雨。
僕はりょう君に駅まで送ってもらい、握手をして別れました。
僕は何度、新潟駅でりょう君と握手をしたのだろうか。あと何度、握手をする機会があるのだろうか。
りょう君だけでなく、今後、たくさんの友人と再会できる機会に恵まれるよう期待したい。
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