オールで遊んで、明けたその翌日のこと。
僕は24時に仕事を終え、事務所でオーナーと話していた。僕が働くお店のオーナーは奇妙な人だ。
雑学に長けていて、一見穏健に見えるが実は辛らつな人。サービス業者として時にヒクツな態度も装えるが、本心はおそらく・・・。

 そんなオーナーは僕よりも一回り半くらい年上で、僕のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ。これは僕の妹が同じ店で働いていた名残で、古いバイト仲間は「兄(にい)」と呼ぶ。
 話を続けていたら1時近くになっていた。
オーナーは不意に、「おにいちゃん、お腹減ったろ?」と言って、近所の飲み屋に連れて行ってくれた。

 先にも言ったとおり、オーナーは雑学に長けている。そして僕より年長ということもあり、ちょっと古い話を披露してくれた。
 どんな話の流れだったか忘れたけど、いつの間にか特撮映画のお話になっていた。残念ながら僕はそっちの知識はない。でも、「バブル経済と特撮映画の関連」は非常に興味深かった。

 他にも、政治やら経済、国防、好きな映画、店の経営についてなどなど。なかなか刺激的で有意義な時間でした。考えてみると、僕の周りにはこういう大人がいない。バイト仲間も年下が多いし、先輩と呼べる人間との付き合いはほとんど無い。その意味で、オーナーは貴重な存在かもしれない。

 もっとも、このオーナーは褒め言葉としてとんでもないことを言う。僕は以前、「お兄ちゃんのその小ざかしいところが好きだよ。いや、褒めてるんだよ。」と言われたことがある。
 その真意は計り知れないけど、悪意は感じなかったから、良しとした。

 世の中には変わった人もいるもんです。
あぁ。僕はもちろん、変わり者ではありませんよ。普通の人です。

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