今日は午後から面接試験がありました。
場所は大宮駅周辺です。
 面接試験だというのに、事前の練習はほとんど無し。とりあえず埼玉県の統計を熟読し、人口、予算、県のシンボル等を覚える。そして志望動機や自己PRを推敲・・・。

 11時半過ぎに家を出ました。
今日のルートは西武線〜武蔵野線〜埼京線経由です。新秋津駅で武蔵野線に乗り換え、電車に揺られながら(武蔵野線は揺れるのです)、「今日はタマちゃんいるかな〜。」とぼんやり考える。
 荒川の鉄橋にさしかかったとき、河川敷にはたくさんの見物人が居るもののタマちゃんの姿は見えず、ちょっとガッカリ。

 気を取り直して、頭の中で自己PRを黙読しながら乗換駅を目指す。

「次は武蔵浦和〜、埼京線をご利用の方はお乗換えです」

 武蔵浦和・・・、懐かしい響きだな♪
昔、埼京線沿線に住んでいた頃、都内に行くには埼京線が最短で、武蔵浦和はよく通過したものです。しかし実際この駅に降りたのは、4,5回程度かな。そしてこの不慣れな乗換えが、あとでとんでもない悲劇を引き起こすとは・・・・、このときは夢にも思わなかった。

 武蔵浦和駅は埼京線と武蔵野線の乗換駅ということで、毎日相当の利用者がいる駅です。その分、駅構内もなかなか発達しています。立ち食いソバ屋あり、ロッテリアあり・・・。
 武蔵野線ホームから埼京線ホームに向かう途中、僕は悩みました。「はて、大宮方面はどっちだろう?」
 僕が過去、K市に住んでいた時は、大宮は上り側池袋・新宿方面でした。が、武蔵浦和からだと大宮は下り方面になるのです。
 一瞬思案にくれた後、僕は下り方面の時刻案内盤を見ました。すると、あと2分で電車が出発してしまうではありませんか!!埼京線のホームまではまだ距離があり、そして階段を登らねばならない。僕はちょっと早足になりました。そして視線の先には、エスカレーターが設置された階段が見えます。

 僕が階段の手前20歩のところを歩いているとき、僕のさらに10歩先に、ご老人二人組が階段方向に向かってユルリユルリと歩いていました。
 
 「いかん。このご老人方の後にエスカレーターに乗ったならば、僕はエスカレーターをスムーズに歩き上ることができず、電車に乗り遅れてしまうかもしれない。」

 僕は意を決して走り出しました。
ご老人二人組を一気に抜き去り、その勢いでエスカレーターを駆け登ろうとしたのです。
階段に隣接する、下りのエスカレーターを・・・。

 足を踏み入れる2歩ほど前に気が付いたんです。
そのエスカレータが下に向かって動いていることに。そして僕は歳のわりにに身軽で快足。さらに今日はスーツで革靴・・・。
 滑りやすい革靴では急に止まることもできず、僕はかなりの勢いで下りのエスカレーターに突っ込みました。

くりす「わっ、たっ、たぁ!!」

 下りのエスカレーターに猛然と向かった僕を見て、ご老人二人組は驚愕のご様子。
 さらに、僕の後ろを歩いていたらしい女の子二人組は「なんでアノ人下りのエスカレーターを登ろうとしているの!!」と、やはり驚愕のご様子。もっとも、いちばん驚愕したのは僕ですけどね。

 僕はなんとかエスカレーターとの相対速度をあわせながら体勢を立て直し、かろうじて下りエスカレーターから脱出しました。
 そしてその刹那、エスカレーターに向かった勢いの1.3倍ほどの勢いで、再び猛然と階段を駆け上ったのでした。背中に8つの目から放たれる視線を痛いほどに感じながら・・・。

 階段を駆け上り終えた時、電車はまだ来ていなかった。僕は駆け上った階段からできるだけ遠ざかる努力をしました。理由はなぜか・・・分かりますよね?
 ようやく電車が来て、滑り込むように乗り込んだ時、僕は背中に汗をかいていることに気が付きました。そしてこの汗は、走った為にでた汗ではありません。もっと異質な・・・・汗です。

 <今日の教訓>
慣れない駅での乗り換えは、危険がいっぱい!

 

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