うちの猫は暖かいところが好きです。
そして時には孤独を愛し、時には孤独を嫌うようです。
 僕が部屋で勉強をしているとき、愛猫のレイルズが部屋にやってきて「ストーブをつけろ」と目で訴えてきました。

(やれやれ)

 そうつぶやきながらストーブを点け、座椅子をフラットにしてストーブの前にセットすると、レイルズはいそいそと座椅子の上に寝転び、眠りにつきました。

 しばらく後にレイルズが目を覚ましましたが、どうも様子がおかしい。
 座椅子の上で身構えて、ドアのほうをジッと見ている・・・。
 僕が不審に感じて、レイルズに目を向けると、レイルズは黙って僕のほうを見て、再びドアのほうをジッと見つめる・・・その繰り返しでした。
 まるで、「ドアのところに誰かが居る」ような、そんな素振りでした。

くりす「どうした?レイル?何か見えるのか?」

 ついつい声をかけてしまいましたが、レイルズは何とも鳴かず、僕を見つめ、またドアを見つめ・・・。
 しばらくして、レイルズは部屋を出て行き、母が居る二階のリビングへと行ったようです。

 さて、僕は気分を変えて再び机に向かいました。が、どうにも気になって、リビングに行きました。するとレイルズは、椅子に座っている母の足の上で丸くなっていました。

(様子が変だったけどなんともなかったのか・・・。)

 そう思って再び部屋に戻ろうとしたとき、母が言いました。

母「くりす。レイルズが2階に下りてきた時、ドアのほうを見てブルブル震えてたけど、なにかあったの?まさかいじめたんじゃないでしょうねぇ?」

くりす「・・・・・。そんなことしないよ。何か見えたんじゃないの?」

 母の言葉を聞いて、僕は思わず声がこわばってしまいました。恐怖というほどではないけど、なにか得体の知れないモノを感じて・・・。

母「幽霊でも見えるのかしらね(笑)」

 母は僕が漠然と感じたことを、言葉にしてくれました。

 僕に見えないものを、猫は見ることができるのだろうか?あるいは感じることができるのだろうか・・・。
 ちょっと不思議な出来事でした。

 

 
 

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