低空飛行は怖いです。
2002年10月28日僕は今の住居に引っ越す前、埼京線沿線に住んでいました。線路が家のすぐ近くを通るため、電車の音には敏感で、いつもと違う電車の音がするとすぐに気が付きます。しかし、その反面、電車の騒音には慣れっこになっていたので、通常の電車の音が気になることはほとんどありませんでした。
3年前、今の住居に引っ越しましたが、今の家は私鉄沿線で、電車の音が絶えません。さらに、うちの近くには航空自衛隊の基地があり、飛行機の音もよく聞こえます。
別に騒音は苦にならないのですが、飛行機の音は、僕の耳をさらに敏感にしています。
さて、我が家は基地の近くではありますが、幸い「航路」からは外れているようで、真上からの騒音にはさらされていません。
普段から輸送機や練習機の音を頻繁に聞きますが、最近はその音にも慣れつつあります。
が、先日、そんな僕のハートを鷲づかみにするような出来事がありました。
輸送機(C-1とかC-130)の音を聞いたことがある人はどれだけ居るでしょうか?
輸送機の音はなんとなく「鈍重」で、「ゴォー」という感じの音がします。それに比べて「練習機」は、もっと「鋭い」、「キィーン」という音がします。
先日、僕は自分の部屋で本を読んでいました。
すると、耳慣れない騒音が遠くから迫ってくるのを感じました。
輸送機にしては「鋭く」、練習機にしては「重い」
その音は、瞬く間にものすごい騒音となり、こともあろうか、我が家の上空近くを通過したのです。
僕は部屋の中で、思わず肩をすぼめてしまいました。それほどに「圧迫感」を感じた爆音だったのです。
爆音が通り過ぎた後、飛行機が飛んで行ったであろう方角を見ると、2機の機影がすでにゴマ粒程の大きさになっていました。
気を取り直して、再び本を読み始めようとしたその刹那、先程と同じような爆音を再び感じました。
くりす「どこのドイツだ!!人を驚かせて!!」
僕がプリプリしながら、音の方角を見ると・・・、一機の飛行機が、僕の想像していた以上の高速でこちらに近づきつつあるではありませんか!!しかも、その機影はぐんぐんと大きくなってくる・・・。
そのスピードと、その爆音のすさまじさから、僕はその場で硬直してしまいました。
僕の目には、その飛行機が我が家めがけて一直線に飛んできているように見えたのです。
しかし、それはもちろん錯覚であり、飛行機は、我が家の上空を越えて、あっという間に飛んでいってしまいました。
どうやら、その飛行機はF−15だったようです。普段は見かけない(聞き覚えのない)戦闘機です。おそらく、近々開催される「航空祭」のに備えて、練習のために基地上空を通過して行ったのでしょう。
飛行機を見て、あそこまで動揺したのは初めてです。自衛隊の方々、できればもう少し上空を飛んでください。
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