警備員の舞台裏

2002年10月13日

 先日、僕が警備員をしていたときの後輩達と会いました。僕を含め、全員が『警備業』から足を洗い、今はまっとうな人生を歩みつつあります。(多分)
 しかし、久しぶりに再開した時の話のネタは、やはり「警備業」についてでした。

 警備員という業種にはいくつかの種類があります。これは概ね4種に分けることができ、「一号・施設警備」、「二号・交通誘導」、「三号・貴重品警備」、「四号・要人警備」とされています。
 その日集まったメンバーは4人で、一号、二号、三号警備の経験者が集まっていました。

 さて、警備員とは大変な仕事です。なぜなら、まずはサービス業であるからです。
 例えば、誰かの不正を追及したとしても、それが雇い主の利益にかなわなければ黙殺され、あるいは煙たがられます。これは二号警備では良くあることで、お客さんの『一方通行』や『路上駐車』を注意した時が良い例です。あまりにも口うるさく注意すると、たちまち雇い主(お店)から怒られてしまいます。

 そして、キケンもいっぱいです。僕など、何度車にはねられそうになったことか・・・。信じられないことに、『一方通行』を注意した車に、故意にはねられそうになったこともあります。

 しかし、一番怖いのは三号警備でしょう。今回集まったメンバーの中には、現金輸送の経験者が二人いました。その仕事について話を聞くと、至って『適当』だということです。
 僕が居た警備会社では、通常、現金輸送は二人でやるそうです。現金の積み下ろしの際は、一人が『警戒(警戒棒を構えて周りを見張る)』し、一人が『積み下ろし』をすることになっていますが、場合によっては、全く『警戒』をしないこともあるそうです。
 最近、現金輸送車への襲撃も増えていますしね・・・。僕も含めて、早々と警備業から足を洗って正解だったと思います。
 
 もし、これから警備業に携わりたいと考える人がいるのならば、「報われない仕事」であることは承知しておいたほうがいいと思いますよ。

 
 

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