未成年者はダメよん♪
2002年2月16日ご存知でしょうか?
昨年12月に『未成年者飲酒禁止法』および『未成年者喫煙禁止法』が改正・施行されました。
この法改正により、未成年者が自ら飲むためにお酒を買いに来た場合、お店は酒類を売ることはできません。
また、未成年者が飲酒目的で酒を買いに来た時、お店の人間がそれを知りつつお酒を売った場合、販売店の免許取り消しだけでなく、売った人間も50万円以下の罰金に処されることになりました。
さて、今日僕は初めて、未成年者と思われるお客さんへのアルコール販売を断りました。
しかし、それはとても妙な展開でした・・・。
その客は女の子たちのグループでした。
そうですね、なんていうか「ジャージを着た」連中です。4人くらい居たかな。
今日は仕事がとっても忙しかったので、それほど詳しく店内を観察してはいませんでしたが、僕がレジにいる時、女の子の一人が焼酎のビンを持ってレジに来て、「これ、まだあります?」と尋ねてきました。
僕が「表に出ているだけになりますね。」と答えると、瞬時に意味が理解できなかったらしく、しばし沈黙。
その後、「ないのか。」と行って去っていきました。
さて、女の子たちが店内の物色を終え、レジに来たとき、僕は初めてその子らの顔をまともに見ました。
(化粧はケバいけど、若そうだな・・・。)
女の子って化粧すると分からないからね。念のため未成年者でないことを確認することにしました。
くりす「失礼ですが、未成年者じゃありませんよね?」
女の子A「はい」
くりす「身分証明証かなんか持ってます?」
女の子A[あ〜、いまちょっと持ってないです。」
くりす「そうですか・・・。学生証でもいいですよ?」
女の子A「学校行ってないです。」
くりす「そうですか・・・・。じゃあ、何年生まれですか?」
女の子A「えっ?わかんないです。」
くりす「生年月日でいいんですよ?自分の生まれた年は?」
女の子A「えー!!そんなのわかんないよ!!」
くりす「・・・・・・。」
僕はびっくりしました。
「もしかしたら未成年者かなぁ?」と思いながらも会話を進めてきたのですが、もし未成年者であっても、まともにウソをついてごまかすと思っていたのです。
例えば、生年月日を質問したら、サバを読んで何年か早い年を偽るとか。
そういう風にウソをつかれたら、「じゃあ何年(なにどし・干支)ですか?」と聞いて真偽を判定しようと思っていたのに・・・・。
まさか、「生年月日が分からない!!」と答えるとは思いもよらなかった!!
まともに会話ができない人間を相手にするのが一番疲れますね・・・。
とりあえず、困ってしまった僕は他の従業員に助けを求めました。
くりす「○○さん!身分証明証を持っていない人へのアルコール販売はどうします?」
○○さん「ちょっと待ってくださいね。」
(○○さん、接客中)
○○さん「はい、お待たせしました。お客様は(年は)おいつですか?」
女の子A「高校生です。」
くりす&○○さん「・・・・!?」
そんなバカな!!
僕の今までの苦労はなんだったんだ!?
普通、こういう状況だったら年齢を偽るだろ?
なんで素直に答える!!
お前らバカか!!
さまざまに交錯する感情を抑え、僕は、「未成年の方にはアルコール類の販売はできません。」と言いました。
すると、
女の子A「っていうか、先輩が・・・。」
くりす「いえ、未成年者が買いに来た場合は売れないんです。」
女の子B「ハァー!?何で!?」
くりす「法が改正されて、たとえ親に頼まれても未成年者には売れません!!」
結局、彼女らは悪態をつきながらアルコール以外の買い物をし、近くのファミマへ行ったようです。
それにしても疲れた・・・。
僕は、いくら相手が子供でも普通の会話くらいできると思っていたのに・・・。
少しは頭を使って、ウソをつくと思ったのに。
自分の生年月日が分からないだぁ?!
そんなわけあるか!!
世の中には僕が考えもできないような「御バカ」が結構いるようです・・・。
この先、日本は大丈夫なのでしょうか?
心配です。
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