ご存知でしょうか?
昨年12月に『未成年者飲酒禁止法』および『未成年者喫煙禁止法』が改正・施行されました。

 この法改正により、未成年者が自ら飲むためにお酒を買いに来た場合、お店は酒類を売ることはできません。
 また、未成年者が飲酒目的で酒を買いに来た時、お店の人間がそれを知りつつお酒を売った場合、販売店の免許取り消しだけでなく、売った人間も50万円以下の罰金に処されることになりました。

 さて、今日僕は初めて、未成年者と思われるお客さんへのアルコール販売を断りました。
しかし、それはとても妙な展開でした・・・。

 
 その客は女の子たちのグループでした。
そうですね、なんていうか「ジャージを着た」連中です。4人くらい居たかな。

 今日は仕事がとっても忙しかったので、それほど詳しく店内を観察してはいませんでしたが、僕がレジにいる時、女の子の一人が焼酎のビンを持ってレジに来て、「これ、まだあります?」と尋ねてきました。
 僕が「表に出ているだけになりますね。」と答えると、瞬時に意味が理解できなかったらしく、しばし沈黙。
その後、「ないのか。」と行って去っていきました。

 さて、女の子たちが店内の物色を終え、レジに来たとき、僕は初めてその子らの顔をまともに見ました。
 
(化粧はケバいけど、若そうだな・・・。)

 女の子って化粧すると分からないからね。念のため未成年者でないことを確認することにしました。

くりす「失礼ですが、未成年者じゃありませんよね?」

女の子A「はい」

くりす「身分証明証かなんか持ってます?」

女の子A[あ〜、いまちょっと持ってないです。」

くりす「そうですか・・・。学生証でもいいですよ?」

女の子A「学校行ってないです。」

くりす「そうですか・・・・。じゃあ、何年生まれですか?」

女の子A「えっ?わかんないです。」

くりす「生年月日でいいんですよ?自分の生まれた年は?」

女の子A「えー!!そんなのわかんないよ!!」

くりす「・・・・・・。」

 僕はびっくりしました。
「もしかしたら未成年者かなぁ?」と思いながらも会話を進めてきたのですが、もし未成年者であっても、まともにウソをついてごまかすと思っていたのです。
 例えば、生年月日を質問したら、サバを読んで何年か早い年を偽るとか。
 そういう風にウソをつかれたら、「じゃあ何年(なにどし・干支)ですか?」と聞いて真偽を判定しようと思っていたのに・・・・。

 まさか、「生年月日が分からない!!」と答えるとは思いもよらなかった!!
まともに会話ができない人間を相手にするのが一番疲れますね・・・。

 とりあえず、困ってしまった僕は他の従業員に助けを求めました。

くりす「○○さん!身分証明証を持っていない人へのアルコール販売はどうします?」

○○さん「ちょっと待ってくださいね。」
(○○さん、接客中)

○○さん「はい、お待たせしました。お客様は(年は)おいつですか?」

女の子A「高校生です。」

くりす&○○さん「・・・・!?」

 そんなバカな!!
僕の今までの苦労はなんだったんだ!?
普通、こういう状況だったら年齢を偽るだろ?
なんで素直に答える!!
お前らバカか!!

 さまざまに交錯する感情を抑え、僕は、「未成年の方にはアルコール類の販売はできません。」と言いました。

 すると、

女の子A「っていうか、先輩が・・・。」

くりす「いえ、未成年者が買いに来た場合は売れないんです。」

女の子B「ハァー!?何で!?」

くりす「法が改正されて、たとえ親に頼まれても未成年者には売れません!!」


 結局、彼女らは悪態をつきながらアルコール以外の買い物をし、近くのファミマへ行ったようです。

 それにしても疲れた・・・。
僕は、いくら相手が子供でも普通の会話くらいできると思っていたのに・・・。
少しは頭を使って、ウソをつくと思ったのに。
自分の生年月日が分からないだぁ?!
そんなわけあるか!!

 世の中には僕が考えもできないような「御バカ」が結構いるようです・・・。
この先、日本は大丈夫なのでしょうか?
心配です。

 http://www6.plala.or.jp/sakurasaku


コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索